飼育しているリクガメは、鼻ちょうちんや鼻水を垂らしていませんか?
そんな姿もカワイイかもしれませんが、歴とした鼻炎の症状となります。
リクガメにとって鼻水は命に関わる病気にもなり得ますので、適切な処置が必要になります。

私も、飼育しているインドホシガメのベビーを鼻水をさせてしまいました。
どんな原因と対策、予防方法があるのか一緒に勉強していきましょう。
リクガメの鼻水とは
鼻水や鼻ちょうちんをしていると、“鼻炎” を引き起こしている恐れがあります。
鼻炎とは、細菌やウイルスによって鼻腔や気管で炎症を起こしている状態をいいます。
人間の場合、咳やくしゃみをしてウイルスや細菌を体外へ放出することができますが、リクガメは体の構造的に横隔膜がないため咳やくしゃみをすることができません。
適切な処置をしなければ、細菌が呼吸器系で増殖しつづけ肺炎にまで悪化してしまう可能性があるのです。
原因と対策
適切な温度・湿度
リクガメには多くの種類が存在しますが、それぞれ生息地も違えば好む環境も異なります。
そのリクガメに適した温度・湿度を管理できていなれば鼻水など調子を崩してしまう原因となります。
また、季節の変わり目など気温差が激しい時期は温度・湿度の管理が難しく、より細かな管理が必要となります。
対策:
- 飼育しているリクガメの好む温度・湿度を調べ、その通りに管理できているか確認
- 温度計や湿度計を少なくとも2箇所に取り付け、ケージ内の環境を隈なく管理
- 温度管理は、サーモタイマーなど自動で温度を管理することができる器具を入れると便利
- 湿度管理は、多湿の場合は適度な霧吹きや加湿器の導入、乾燥の場合はファンの導入などを検討
床材との相性
温度・湿度と同様に、そのリクガメに適した床材も異なります。
床材によっては、粉塵が鼻の粘膜を刺激し炎症を引き起こしてしまう場合があります。
また、アレルギー性のようなもので、同じ種類のリクガメでも好む床材が異なることもあります。
対策:
- 飼育しているリクガメの好む温度・湿度から、管理しやすい床材を選択
- 熱湯などで洗い乾かしてから使用すると、粉塵や虫の発生を防ぎやすい
- 鼻水など相性が悪い床材は使用を中止し、別の床材の使用を行う
- 排泄物の除去や床材の取り替えなど、適度な衛生管理を怠らない
ストレスや栄養失調
ストレスによっても免疫力が下がってしまい、鼻水など病気の原因になってしまう場合もあります。
また、ビタミンA欠乏症など栄養失調の際にも同じような症状を引き起こしてしまうこともあります。
対策:
- 必要以上に環境を変えたり、見たり触ったりしない
- 多頭飼育がストレスになる場合もある
- リクガメにあった食事や栄養配分をこころがける
早期発見、即治療!
一番大切なのは、病気にさせないことです。
そのためには、毎日観察し、飼育管理を怠らないことだと思っています。
もし鼻水など異変を感じたら、すぐに動物病院で診察を行いましょう。
実体験から学ぶ鼻水治療
私も、飼育しているインドホシガメを鼻水させてしまいました。
お迎え当時は知識も経験もなかったため、インドホシガメが好む高温多湿な環境づくりができていなかったことが原因と考えられます。
今では高温多湿の環境へ改善し、動物病院で処方された点鼻薬での治療を6ヶ月ほど続けていますが、最近やっと症状が緩和されていたように感じるくらいです。
このように、一度発症してしまうと慢性的な鼻炎になってしまうこともあるようなのでお気をつけください。
完治させられるよう、飼育環境の改善と治療を続けていこうと思います。
追記
その後、なかなか鼻水を完治させることができず、肺炎まで悪化させてしました。
リクガメの肺炎について、原因と対策、発症から完治までも記事にしましたのでご参考ください。

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