リクガメの紫外線ライトに、ゼンスイのメタハラ「ソラリウム」を使用してみました。
率直な感想は「はじめからソラリウムにしておけばよかった!」です。
ソラリウムは“豊富な紫外線量と明るさ”、“赤外線による保温までカバー”されており、1台で自然環境を再現しやすいメタハラです。
わが家のリクガメも食欲と運動量が増えるなど効果を実感することができました。
安定器は共通で、一度購入してしまえばW数が異なる電球でもそのまま交換できるのも嬉しいポイントです。
この記事では、メタハラ「ソラリウム」の開封と設置、私が感じた効果までを紹介していきます。
リクガメの紫外線ライト選びの参考になればうれしいです。

「高価・上級者向け」という印象があったメタハラでしたが、思い切って使用してみると難しいことはなにもなく、その高機能性を考えれば価格以上の効果があると思います。
メタハラが気になってる方は、この機会にソラリウム導入の検討をしてみてはいかがでしょうか。
ゼンスイのメタハラ「ソラリウム」
今回使用したメタハラは、ゼンスイの「ソラリウム」という商品です。
1台で自然環境を再現しやすい「ソラリウム」の5つの特徴
- 豊富な紫外線量(UVA+UVB)と可視光線(6000K)
- 赤外線によるほどよい保温までカバー
- 共通の安定器で35 / 50 / 75Wの交換用ランプを自由に選べる(※メタハラは安定器が必要になることが多い)
- 少ない消費電力で長寿命(ランプの寿命目安はおよそ1年)
- 専用ソケットは天井金網に置いてもクリップで挟んで吊るしても設置可能
わが家では、比較的強めの紫外線を好む種類のリクガメ(ギリシャリクガメとケヅメリクガメ)に使用しています。

ちなみに、わが家のインドホシガメは強い紫外線には近寄らない傾向があるため、今回ソラリウムの導入は見送りました。
もう少し大きなスペースを用意したときに、光がほどよく拡散するよう遠い距離や斜めから設置したり再挑戦しようと考えています。
リクガメ飼育で実感した「メタハラの効果」
リクガメの「食欲や運動量が増加」

水銀灯タイプの紫外線ライトからメタハラ「ソラリウム」に変えて実感した効果は、
- 慣れるまで1週間、ライトには近寄らなかったこと
- 少しづつ、バスキング時間や運動量が増えたこと
- 結果的に、食べる量と運動量が増え糞尿のサイクルが加速したこと
です。
「エサを食べる→バスキングする→エサを食べる」という、餌場とバスキングスポットを頻繁に行き来することが多くなるなど、食欲と運動量が増えました。
十分な紫外線を浴びることで、腸内活動の促進や成長の部分で良い効果を得られたのではないかと感じます。

よくライトの下で大の字になってバスキングしていることも多く、ソラリウムの心地よさも実感することができます。

ただし、メタハラに交換して1週間、わが家のリクガメは光下にあまり近寄らず警戒しているようでした。
光・紫外線量の強さが変化することで少なからずストレスはかかってしまうので、メタハラを導入される際は注意深くリクガメとライトの相性を観察しましょう。
それでも嫌がっているようなら、ライトの距離を遠ざけるなど対策するといいと思います。
飼育モチベーションの増加
リクガメではなく、かいぬし側の話。
メタハラを使用してはじめに感じたことは「メタハラを使ってるうれしさ」でした。
はじめてメタハラの存在を知ったとき、多少でもあこがれの気持ちはなかったでしょうか?
メタハラってどうしても「高価・上級者向け」という印象があると思いますが、思い切って使用してみると設置もシンプルであっけないです。
こんなに簡単で高機能なら「はじめからメタハラにしておけばよかった」と少し後悔もしたくらいでした。
そんなメタハラを今は自分が使ってるという「うれしさ」。
かいぬしとしての自己満足ではありますが、これって飼育モチベーションや試行錯誤の探究心を刺激してくれる意外と重要なことだと感じています。
メタハラ「ソラリウム」の開封と設置例
では、メタハラ「ソラリウム」の開封から設置までをご紹介していきます。
設置はとてもシンプルで、他の紫外線ライトとの違いは「メタハラ特有の安定器があること」のみです。
ソラリウムの「開封」


ソラリウムの内容
- ソラリウムUVライト(35・50・70Wいずれかを選択)×1
- 専用スケット(およそ 直径161 × 高さ170㎜)×1
- 共通安定器(およそ 縦188 × 幅85 × 高さ39㎜)×1
- 取扱説明書 ×1
ソラリウムの「設置例」
設置はシンプルで、説明書通りに備品を組み立ててケージ天井の金網部分に乗せるたけです。
▼ケヅメリクガメのケージ設置例

ケージの中から覗き込むとこのようになっています。

▼ギリシャリクガメのケージ設置例

▼安定器は固定穴も用意されており、上に乗せたり横にぶら下げて固定することも可能です。

▼ワット(W)数の選び方として、パッケージにも別照射距離の目安が記載されていますのでご参考ください。
わが家では、ケージ天井の金網に置いた際の照射距離(40㎝)を考慮し、35Wのライトを選択しました。

- 35W:照射距離の目安 25~45㎝
- 50W:照射距離の目安 45~60㎝
- 70W:照射距離の目安 60㎝~
十分な照射距離を確保できる場合は、ケージ内にクリップで固定し斜めから投射することで広範囲に紫外線量勾配をつくることも可能です。
またソラリウムの照射範囲は広くはないため、例えは幅1000㎜以上の大きなケージには他の紫外線ライトと併用することをおすすめします。
ソラリウムの気になる点
ここまで申し分ないように感じるソラリウムですが、気になる点を2つだけ記載します。
点灯時の「ジジジ…」という音
気になる点1つめは、ライトを点灯時に安定器から「ジジジ…」と小さな音が鳴ることです。
生活音に混ざってしまえば全く気にならない小さな音ですが、はじめて聞いたときは少し不安になるかもしれません。
安定期の音は、ライトを点灯させるための温度を制御するものなので問題はありません。

個人的には、古小屋で豆電球を点灯したときのような音に似ていて雰囲気が良く、気に入っている点でもあります。
海外ドラマや洋画なんかでもよくあるシーンですよね。連想してしまいます。
保温力はそこまで強くない
赤外線による保温までカバーされているソラリウムですが、保温球に比べると保温力はそこまで強くありません。
言葉で表すなら「ほどよい保温力」という印象です。
夏場の保温としては最適ですが、冬場の保温としては少し力不足を感じるため、冬場は他に保温器具を用意するといいと思います。
同じく、紫外線+熱照射までカバーしている水銀灯タイプの紫外線ライトと比較するとこのようなイメージになります。
メタハラ「ソラリウム」 | 水銀灯タイプ | |
---|---|---|
紫外線量 | ◎ | ◯ |
保温力 | ◯ | ◎ |
まとめ:ゼンスイのメタハラ「ソラリウム」
- 1台で自然環境を再現しやすいメタハラ「ソラリウム」
- 豊富な紫外線量と明るさ、赤外線による保温までカバー
- ただし、保温力はそこまで強くなく冬場は他の保温対策が必要
- 強い紫外線を好む種類のリクガメにおすすめ
- 安定器は共通で、ワット(W)数が異なる電球でもそのまま交換できる
- メタハラなので、少ない消費電力で高機能・長寿命
- 高価だけど、設置は簡単でハードルも高くない
- “メタハラを使用してるうれしさ”から、飼育モチベーションを上げてくれる
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