リクガメ飼育においてシェルターは必要です。
しかし飼育者さんの中でも「不要」という方もいたり、シェルターはとくに賛否両論が激しく参考にしにくいのも事実だと思います。
実際私も、訳あってシェルターを使用していない場合もありますが、シェルターの代わりになるような対策を心がけています。
今回は
について、私の飼育環境と合わせて紹介していきます。

私なりにリクガメを観察し、考え、心がけている内容です。
シェルターの考え方について少しでも参考になればうれしいです。
リクガメの習性から考える「シェルターを導入すべき理由」
リクガメの“身を隠す習性”

手や影が上から近づくと、リクガメは素早く首を引っ込めませんか?
これは天敵である鳥から身を守るための反射行動です。
野生下ではほとんどの種類のリクガメが、天敵から身を守るために色んな方法で身を隠し過ごしています。
- 穴を掘って潜る
- 落ち葉の下に隠れる
- 岩や木根の間に身を潜める
- など
このように「天敵から身を隠すことがリクガメの本能であり習性」となります。
シェルター導入の目的

シェルターの目的は「リクガメが身を隠せる場所をつくること」です。
リクガメにとって「身を隠せる場所がない=常に危険を感じたストレス状態」となります。
ストレスもリクガメの死因となり得ますので、細心の注意を払いましょう。

「シェルターを使わない方がカメが社交的に育つ」という話もありますが、カメによっては大きなストレスになってしまいそうな印象です…。
何かしらの理由でシェルターを使用しない場合は、シェルターの代わりにカメが身を隠せる場所をつくるなど対策が必要と思います。
私も実践している対策がありますので、後述させていただきます。
リクガメのシェルター選び方
シェルターは「メーカー販売品」と「自作」という選択肢がありますが、はじめはメーカー販売品の使用をオススメします。


こちらの写真はわが家で使用している「スドーのロックシェルター」です。
左がXXLサイズ、右がL2サイズ。
ロックシェルターは機能的にも優れていてリクガメ飼育にもピッタリです。
- 大きさ → 選べるサイズが豊富
- 重さ → ほどよい重さでズレづらい
- 見た目 → 岩のような自然感あふれるデザイン

L2のサイズ感としては、甲長7㎝ほどのリクガメ(あくび中のギリシャリクガメ)に使用するとこんなイメージになります。

他にも色んなデザインのシェルターもありますので、リクガメと自分の好みに合ったものを探してみてください。
いつか私もシェルターの自作にも挑戦してみようと思います!
【例外】シェルターの不安要素と対策
シェルターの不安要素

しかし、シェルターには不安要素もあると思ってます。
- リクガメがシェルターに登ろうとしてひっくり返る…
- もとに戻しても何度も繰り返す…危ない…
リクガメは甲羅の上部真下に肺があり、ひっくり返ると肺が内臓に押しつぶされ窒息する危険性があります。

ひっくり返る可能性が高いと安心して外出もできませんよね…。
そこで私は、暴れてひっくり返るリクガメにはシェルターとは他の方法で身を隠せる工夫が必要と考えました。
シェルター以外の対策「リラックススポットづくり」
わが家のインドホシガメたちはシェルターで暴れてひっくり返ることが多いため、シェルターの代わりに身を隠しリラックスできるスポットづくりを心がけています。

①光が届かない暗い場所 | →紫外線ライトとは反対側にスポットをつくる |
②ほどよい閉鎖空間 | →暖突の位置を下げる(サーモと繋いで適切な温度管理も) |
③天敵に見つからない場所 | →正面は布などで覆い人間が見えない空間をつくる |
④おまけ | →床面にはサーモ付きパネルヒーターを敷き上下で保温空間に |

リクガメたちも1日のほとんどはリラックススポットでだらりと寝て過ごしており、安心できている様子です。
保温器具を使うことで効率的に温度管理もでき、わが家ではトラブルなく飼育することができています。
他対策としては、体がすっぽり潜れるくらい床材を厚く敷く方法も有効です。
どのように対策するかはリクガメの様子をしっかり観察して確立していくことが大事だと思っています。

暖突やパネルヒーターなど、ここで記載した保温器具はこちらの記事で詳しく紹介してますので興味がある方は参照ください▼
その他失敗例①「流木」

シェルターの代わりとして流木にも挑戦したことがありましたが、結果は同じくわが家では暴れてひっくり返ることが多く1ヶ月ほどで撤去…。

しかし、レイアウトとしては自然感もあってきれいだし、隙間に顔を突っ込んだ可愛い仕草もみることができるのでシェルターでお困りの方は流木に挑戦してみるのも良いかもしれません。
その際は、リクガメの姿がしっかり隠れるくらいの流木を用意してみてください。
その他失敗例②「ガーデニング用のブリキ缶」

ただ可愛いという理由でガーデニング用のブリキ缶をシェルターとして使用したこともありました。
結果は同じく、登ってひっくり返ったり、丸く重さも軽いので穴を掘って転がしたりシェルターとしては失敗でした。
なによりも、カチャカチャと爪の音がうるさいです。
まとめ

シェルターを使用しない対策なんかも紹介しましたが、まずは素直に一般的なシェルターの使用をオススメします。
1ヶ月以上経ってもシェルターに慣れず、リクガメが暴れてひっくり返ってしまうようであれば、ここで紹介したその他対策を参考にしてみてください。
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