リクガメの餌「ウチワサボテン」の栄養価・与え方・増やし方・入手方法

リクガメのえさ

「ウチワサボテン」

リクガメの餌として聞いたことはあるけど…、こんな疑問はありませんか?

  • 栄養価:リクガメに与えていいの?
  • 与え方:サボテンだしトゲもあるでしょ。与えても大丈夫?
  • 増やし方:増やしてる人いるけど難しそう…でもやってみたい。
  • 入手方法:そもそもどこで手に入れるの?

今回は、実際に私がウチワサボテンを「入手して」「増やして」「リクガメに与えてみた」のでそんな疑問に答えてみようと思います

ムタのかいぬし
ムタのかいぬし

結論からいうと、ウチワサボテンは栄養価も高くリクガメの餌としてオススメでした。

たまに与えることで、グルメなリクガメにもリフレッシュになって良いと思います。

「じゃあ、うちでも与えてみようかな」とか少しでも参考になればうれしいです。

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ウチワサボテンとは

ウチワサボテンとは、その名の通り平らで楕円の形をしたウチワのようなサボテンです。(ノパルともいう)

ケヅメリクガメなどアフリカに生息する野生下のリクガメの写真をみると、よく地面から生えたウチワサボテンが映り込んでいませんか?

食用サボテンの生産といえばメキシコが有名ですが、アフリカやオーストラリアではウチワサボテンが大量に雑草化し侵略的外来種に選定されているそうです。

そんなことも知らず現地のリクガメたちは好んで食べるため、リクガメの餌としても広く利用されています。

栄養価も高く人の食用としても人気で、サプリメントになってたりもします。

日本でも愛知県春日井市で生産販売されていることが有名で、レストランに行けばサボテンステーキなど料理も楽しむことができます。

ウチワサボテンの「栄養価」

ウチワサボテンは栄養価が豊富でリクガメの餌としてもオススメです。

では、ウチワサボテン(100g)の栄養価成分をみていきましょう。

成分を抜粋してますが、詳細が気になる方は参考文献の方を参照ください。

カルシウム164 mg→ 小松菜相当の含量で豊富
リン16 mg→ カルシウムとの理想割合は5:1だが副菜でフォローできる
たんぱく質1.32 g→ 小松菜相当の含量で多すぎず安心
ビタミンA23 mcg→ 小松菜とチンゲンサイの間くらいの含量で豊富
食物繊維2.2 g→ 豊富。消化を助け便秘や下痢予防になる
参考文献:ノパル&トゥナ普及促進委員会HP

カルシウムやビタミンA、食物繊維が豊富でリクガメの餌としても人気なのが分かります。

カルシウムとリンの理想的な割合は5:1なのでリンが少し少ない印象ですが、リンを多く含むモロヘイヤなどとブレンドして調整すると良いです。

食物繊維が豊富なのは、リクガメの便秘や下痢の予防にもなるので心強いです。

これくらい栄養素が豊富なので、たまにであればウチワサボテン単品で与えても問題はないとも思いますが、気になる方はこちらの記事も参照ください▼

ウチワサボテンを「リクガメへ与える方法」

実際にウチワサボテンのトゲを処理しリクガメに与えてみたので方法を紹介していきます。

トゲの処理方法

ところどころにある突起物がウチワサボテンのトゲです。

ウチワサボテンをリクガメに与えるためには、包丁やピーラーでトゲを処理する必要があります

野生下のリクガメはトゲごと食べてますが、舌や内臓を傷つけてしまう可能性もあるため処理していきましょう。

一皮削いでも意外とトゲの根元が残っていることも多いため、完全になくなるまで削いでいきます。

トゲ処理が終われば、リクガメが食べやすい大きさにカットして与えます。

大きいリクガメだとそのまま与えてもばりばり食べられますが、小さいリクガメには食べやすいようカットしてあげるとよいです。

また、皮が固くてリクガメが噛みちぎれない場合もあるため、そのときは皮を剥いてあげましょう。

ウチワサボテンのトゲは小さく弱いそうに見えますが、思ってるよりも鋭く刺さると地味にピリピリ痛いため注意してください。

もし刺さってしまった場合は、ピンセットで抜いて処置してください。

実際にリクガメへ与えてみた

飼育しているリクガメたちへウチワサボテンを与えてみました。

ウチワサボテンの水分はオクラのように粘り気があり嗜好性が強いのか、わが家のインドホシガメ(中)・ケヅメリクガメ(左)・ギリシャリクガメ(右)たちもあっという間にペロッと食べてしましました。

食いつきは抜群みたいです。

ウチワサボテンの「増やし方」

ウチワサボテンはもちろん植物なので、繁殖して増やすことができます。

実は今回、私もウチワサボテンを増やしてからリクガメに与えてみましたが、とても簡単でした。

鉢・鉢底石・サボテン用の土を百円均一で揃え、ベランダでウチワサボテンを刺して放置しただけで、6ヶ月後に4枚まで増やすことができました。

豪雨でもずっと放置してたんですが、少し雑に扱っても成長してくれるみたいです。すごい。

とはいえ、ちゃんとした増やし方の手順もありますので紹介します。

  1. 増やしたいウチワサボテンを用意する
  2. 切り口を1週間ほど乾燥させる
  3. 好みの鉢やサボテン用の土を用意する(土は乾燥させておく)
  4. ウチワサボテンの切り口側を土に差し込む
  5. やや日陰で水を与えずに1週間ほど管理する(その間に根が張る)
  6. 雨が当たらない場所で管理し、季節に合わせた水やりをする
    春・夏・秋→土が乾いたら鉢の底から垂れるくらいたっぷり水を与える
    ※夏は蒸れて腐らないよう夜間など涼しい時間に与えるのがポイント
    冬→休眠期のため月に1回程度の水を与える

しっかり管理をしようとしたら最低限このような内容になりますが、ウチワサボテンは生命力と繁殖力も強いため菜園もしやすく、一度挑戦してみると楽しめると思います。

私も、次は大きめのウチワサボテンLサイズで再挑戦してみます。

ウチワサボテンの「入手方法」

さいごに、ウチワサボテンの入手方法を紹介します。

スーパーに売られることはほとんどないため、爬虫類イベントやフリマアプリ、楽天市場などネットショップで購入する必要があります。

爬虫類イベント

爬虫類イベントでもウチワサボテンが販売されていることも多いです。

イベントに足を運んだ際に、ついでに1枚2枚購入してもいいかもしれません。

帰りの荷物の重さには気をつけてくださいね。

価格は、小中サイズが¥300〜600/1枚、大サイズが¥700〜1,000/1枚くらいが目安になります。

フリマアプリ

自家製で繁殖し、メルカリなどフリマアプリで販売している方もいます。

SNSで繋がっていたり信頼できる出品者さんであれば品質に問題はないと思いますが、あくまで素人販売であるためその点の判断は必要になります。

ネットショップ(通販)

日本では愛知県春日井市で生産販売されているウチワサボテン「春日井ノパル」が有名で、ネットショップで簡単に購入することもできます。

プロが繁殖し販売しているため品質も良く安心して購入することができます。

現在Amazonではウチワサボテンの販売はありませんので、楽天市場のリンクをご参照ください。

送料含めても手軽に入手できると思います。

ムタのかいぬし
ムタのかいぬし

ウチワサボテンは栄養価も高くリクガメの食いつきも抜群。

ネットショップでも簡単に入手できるので、ぜひ増やしてみたり、リクガメに与えてみたり楽しんでください。

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