リクガメの保温器具選び方|暖突・パネルヒーター・保温球で温度管理

リクガメの飼育方法

温度管理なくしてリクガメ飼育はできません。

ここでは温度管理の必需品として、暖突パネルヒーター保温球について解説し、わが家でのレイアウト例と合わせて紹介していきます。

同じ保温器具ですが、3つとも役割が異なり互いにその範囲を補う優秀なひとつの保温チームのようなイメージです。

保温器具選びの参考になればうれしいです。

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リクガメと温度管理

リクガメは変温動物であり、安定的に体温を保つことができず寒いと体温も下がり体調を崩しやすくなってしまいます

リクガメを飼育するためには、そのリクガメの適正温度を管理・サポートする必要があります

そこで、温度管理に必要な保温器具を3つ紹介していきます。

  1. 暖突:空間を保温して一定の温度に
  2. パネルヒーター:内臓を保温して消化をサポート
  3. 保温球:集中的に保温して体温調整を手助け

同じ保温器具ですが、3つとも役割が異なり互いにその範囲を補う優秀なひとつの保温チームのようなイメージです。

わが家の飼育環境ではひとつでも欠けると不安を感じるくらい重要な3アイテムと感じています。

ではそれぞれの詳細を解説していきますので、自身の飼育環境と合わせてご参考いただければと思います。

暖突

暖突の特徴

暖突は、上から生体と空間を温める遠赤外線ヒーターです。

低いW数で電気代を節約しながら広範囲を保温できるのが特徴で、甲羅のすぐ下にある肺を通してリクガメの体温を効果的に温めることができます。

広範囲での保温に適しているため常に作動させているとケージ内の温度が上がりすぎてしまうため、タイマーサーモと組み合わせてリクガメの最適温度を一定に管理することがオススメです。

例えば「30℃以下になったら31℃になるまで暖突をON」というような設定ができ大変便利です。

暖突の設置例

幅100㎝のケージと暖突Lサイズの設置例です。

リクガメのサイズに合わせて、ぶつからない安全な高さで設置するとより効果的に空間と生体を保温することができます。

また紫外線ライトより低く設置することで光を遮断し、明暗のメリハリもつけられリクガメがリラックスできる暗く狭い空間もつくることもできます。

上にぶら下がっているのは水が入った耐熱容器で、暖突の熱によって蒸発湿度を発生させられ、インドホシガメのようなある程度の湿度が必要な生体飼育に有効な手法です。

こちらが、幅900㎝のケージと暖突Mサイズの設置例です。

幅60㎝以上のケージにMサイズは少し小さく冬場には少し不安と感じます。

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幅60㎝のケージならMサイズ、それ以上ならLサイズがおすすめです▼

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タイマーサーモとの組み合わせがオススメです▼

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パネルヒーター

パネルヒーターの特徴

パネルヒーターは、下から生体を温めるヒーターです。

リクガメの腹甲側には胃や腸といった消化器官があり、それらを温め代謝や消化をサポートすることができます。

床面は意外と冷えがちで、内臓が冷えて消化不良や鼻水などの体調不良を発症してしまうことも多いため導入をおすすめします。

パネルヒーターは床面のみの保温しかできず、暖突のように空間を保温することはできないため注意してください。

パネルヒーターの設置例

幅100㎝のケージとパネルヒーターLサイズ(スーパー1/みどり商会)の設置例です。

実際はこの上に床材を敷いています。

スーパー1/みどり商会は、

  • 厚さ1㎜と薄く
  • 完全防水で糞尿による故障も心配なく
  • サーモスタットもついていて25度ON〜38度OFFで温度を自動管理

してくれるスーパー優れものです。

タイマーサーモと組み合わせた暖突と上下で挟み込むことで、上からも下からも最適温度で保温された空間をつくることができます。

上に床材を敷きすぎたり、シェルターのような重たいものを置いてしまうとパネルヒーターが作動が鈍くなることがありますので注意してください。

説明書には上に何も乗せないよう書いていますが、サーモセンサー部分を避けて多少の床材程度なら問題ないと思います。

このようにパネルヒーターの上で気持ちよさそうに寝ている姿もみることができます。

こちらは幅80㎝のケージにMサイズ(スーパー1/みどり商会)の設置例です。

少し小さい印象でやはり冬場には少し不安を感じますが、サイズ比較の参考にしてください。

ムタのかいぬし
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暖突と同様、幅60㎝のケージならMサイズ、それ以上ならLサイズがおすすめです▼

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保温球

保温球の特徴

保温球は、一部分の狭いエリアを集中的に保温できる赤外線照射スポットランプです。

暖突と異なる点は、広範囲かつ無色の”遠”赤外線ではなく、部分的かつ有色の赤外線照射であることです。

リクガメを飼育するには、ホットスポットという35℃程度の一部高温エリアをつくってあげる必要があります。

そうすることで、リクガメが体温を上げたいときに好きなタイミングでいつでもそうすることができるようになります。

食後は体温を上げて代謝を促進するために、バスキングと合わせてホットスポット下で暖を取っていることが多いです。

保温球の設置例

わが家の場合、バスキングスポットと半分重なる位置にホットスポットができるよう設置しています。

自然下でも太陽光が暖かいように、できるだけそれを再現したいためです。

また、ホットスポットの近くに水場も設置することで水が冷えてしまうことも防げます。

インドホシガメのようなある程度湿度が必要な場合、乾燥しがちなホットスポットでもこの配置であれば蒸発湿度も発生させることも可能です。

ムタのかいぬし
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温度が上がりすぎたり不足する場合、W数を低いものや高いもので調整してください▼


夜間はこのようにケージが赤く光りますので、部屋でのレイアウト上きになる場合は光が発生しないセラミックタイプのものもあります。

また、赤色はリクガメには見えにくくストレスにもなりにくいと言われていますが、近寄らなかったり嫌がる様子があればこちらをお試しください▼

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さいごに

温度管理の必需品として、暖突パネルヒーター保温球について紹介させていただきました。

同じ保温器具ですが、3つとも役割が異なり互いにその範囲を補う優秀なひとつの保温チームのようなイメージが伝わったでしょうか。

少しでも保温器具選びの参考になればうれしいです。

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