インドホシガメというリクガメを知っていますか?
星模様の甲羅が美しくペットとしても人気が高いリクガメですが、比較的飼育が難しいともいわれています。
この記事では、そんなインドホシガメの生態や魅力、飼育方法について記載していきます。

私が飼育しているインドホシガメたちの様子や体験を交えながら紹介していきますので、ご参考ください。
インドホシガメとは

和名 | インドホシガメ |
英名 | Indian starred tortoise(star=星 が名前の由来にもなっている) |
学名 | Geochelone elegans(Geochelone=リクガメ科、elegans=優雅な) |
分類 | リクガメ科 リクガメ属 |
生息地 | インド北西〜パキスタン南部、インド南東部、スリランカの亜熱帯 |
サイズ | 20〜30㎝前後 |
食性 | 野草や多肉植物など基本は植物食。野生では死肉なども食べるといわれている。 |
寿命 | 30年前後 |
飼育難易度 | ★★★★☆(高温多湿な環境をキープすることにコツが必要) |
インドホシガメの魅力
星模様のまんまるい甲羅

インドホシガメの魅力は、なんといってもこの星模様の甲羅です。
star(=星)、elegans(=優雅な)といった名前の由来にもなっています。
星模様に走るバンドが太かったり細かったり、本数が多かったり少なかったり、黄色が濃かったり薄かったり、個性豊かな様子も特徴です。
一見派手な模様にみえますが、生息地である森林でみると天敵に見つからないようカモフラージュの効果になっています。
また他のリクガメと比べて甲羅がまんまるくて高さもあり、その甲羅をしっかりと持ち上げて力強く歩くフォルムも魅力のひとつと言えるでしょう。
臆病な性格

インドホシガメは、他のリクガメと比べて臆病な性格の個体が多いです。
覗いたり触ろうものなら甲羅に閉じこもり目を瞑ったりします。
生態として、野生下では森林に生息し物陰で過ごしているためでしょう。
しかし全ての個体が臆病というわけではなく中にはもの怖じせず寄ってくる子もいるので、やはり個体差や人慣れ度も関係してくると感じます。
飼育していると、甲羅5㎝ほどのベビーサイズの子はかなり臆病ですが、10㎝くらいまで成長すると大抵もの怖じしなくなる印象です。
エサをあげるとき、警戒しながらもモソモソと寄ってくる姿はとても可愛らしいですよ。
CITES(ワシントン条約)
インドホシガメは、CITES(ワシントン条約)のもと商業目的の輸出入が禁止とされています。
飼育できないというわけではなく、国内で売買・譲渡・繁殖する場合には個体ごとにマイクロチップを挿入し環境省への登録が必要となります。

詳しくは、こちらの記事をご参考ください▼
飼育方法
リクガメを飼育するためにはケージや紫外線ライト、保温器具など、そのリクガメの生態に合ったさまざまな飼育用品が必要になります。
インドホシガメの場合、高温多湿な環境ををつくることがポイントになります。
ケージ
まずはリクガメを飼育するためのケージ(箱)を用意する必要があります。
「メーカー販売品」「オーダー品」「自分でDYI」などいろんな方法がありますので、こちらの記事をご参考ください▼
床材
乾燥系や多湿系のリクガメによって用意する飼育環境も異なるため、その環境に適した床材を使用する必要があります。
ヤシガラやパームチップ、ペットシーツなど様々な床材がありますので、こちらの記事をご参考ください。
紫外線ライト
リクガメの成長に紫外線は欠かせず、飼育するためには紫外線を投射するライトを使用します。
リクガメの種類によって適切な紫外線量も異なるため注意してください。
また紫外線ライトには「スパイラルタイプ」や「蛍光管タイプ」などさまざまな種類がありますので、こちらの記事をご参考ください▼
保温器具
リクガメは変温動物であり、ケージ内に体を温めるためのホットスポットをつくる必要があります。
上から熱を投射する保温球や暖突、下から内臓を温めて代謝を促進するパネルヒーターなどさまざまな種類がありますので、こちらの記事をご参考ください▼
多湿管理器具
インドホシガメの場合、多湿な環境を用意する必要があります。
加湿器などの器具を用いると管理しやすくなりますので、これらの記事をご参考ください▼
その他必要用品
水場や餌皿、身を隠すためのシェルターなど容器系の用品も必要となりますので、こちらの記事をご参考ください。
その他記事作成中。もうしばらくお待ちください。
リクガメのエサ
リクガメは基本的には植物食で、小松菜やチンゲンサイといった葉野菜や野草をエサとして用意すると良いです。
しかしシュウ酸を多く含んだほうれん草は結石を引き起こしてしまう恐れがあるなど、与えてはいけないものもありますので注意してください。
それらリクガメのエサや栄養素についてまとめた記事がありますので、こちらをご参考ください。
注意すべき病気
インドホシガメは結石になりやすかったり、鼻炎や肺炎といった呼吸器系の病気にもなりやすい傾向があります。
それら病気を予防する必要もあり、万が一病気になった際は早急に適切な治療をする必要があります。
それらをまとめた記事もありますので、これらをご参考ください。
さいごに
インドホシガメについて紹介させていただきました。
星模様のまんまるい甲羅が魅力的で人気がある反面、絶滅のおそれもあり保護条約による環境省への登録が義務付けられていて価格も高騰しています。
またリクガメを飼育するためには様々な用品も必要で、エサ代や光熱費、病院代などの費用も多くかかります。
亀は万年、リクガメは寿命も長いため費用面も考慮した上で飼育を検討してみてください。
それでも飼育したいと思えるようでしたら、きっと最高に癒されるリクガメライフを送ることができると思います。

ゆったりとした時間を過ごせるリクガメとの暮らしはいかがでしょうか。
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